あらすじ人の“想い”を喰らうという物の怪・覚。若き軍医を困ぱいさせる日露戦争の激戦地・二〇三高地。大火が頻発し、火消しが人々の注目を集めた江戸の街。日本人写真家が生きた開拓間もない米国西部の大地。「稀代の悪名者」と呼ばれた武将が天下を目指した戦国の世。覚は現れる。人の“想い”が渦巻く場所に。これは、この国の歴史を作ってきた人々の“想い”に触れる物語―