あらすじ悪左府・藤原頼長から女官に下された密命とは?平安ピカレスク小説誕生!平安時代の末、藤原の氏の長者・藤原頼長は冷徹な頭脳ゆえ「悪左府」というという異名で呼ばれていた。己の権力争いの道具として頼長が目を付けたのは、下級貴族の娘だった。琵琶の名手である娘は下された密命のため帝の傍に送り込まれる。時代の変わり目に彼女が見たものとは。謎とスリルに満ちた長篇宮廷小説。解説・内藤麻里子※この電子書籍は2017年6月9日に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。