あらすじ僕は天皇が勝つのか、三島さんが勝つのかとずっと思っていた――昭和天皇崩御直後、江藤淳と筆者との長時間対論。今、その肉声に、三島由紀夫のテキストを激しく交錯させた画期的論考!その死があまりにもショッキングなというか、ドラマティックであったがために、豊富な問題の所在が未だに見失われている。……天皇のキラキラした光芒と、三島さんの悲壮な最期とが二重写しになっていて、光と影の両方を直視できないでいる。(「江藤淳との対話」より)