あらすじ外務省研修所は、1946年3月1日、日本が主権を喪失し、外交機能も停止され、外務省が機構を縮小し、東京が焼け野原という極めて厳しい状況の中で設立された。この英断には、国家の命運をも左右する「外交センス」を涵養する必要を痛切に感じた吉田茂など、元外交官の強い想いが込められていた。日本が国際社会で生き残っていくには何が必要なのか。現・所長が、華やかな外交の表舞台の対極に位置する研修所の意義と役割を問い直す。