巡り物語………闇夜の中、ひとつの蝋燭の灯りの下で
皆が車座になり、心情を吐露し合う。
中大兄皇子の提案で集まった面々は、いつもだったら
絶対に言わない本音を語り出す。
母・斉明帝への複雑な想いと、亡き蘇我入鹿への思慕を
口にした中大兄。
今や百済の強敵と化した新羅王・金春秋との
出会いを語り、中大兄と豊璋を動揺させた大海人皇子。
父・義慈王の残虐行為に危機感を強め、入鹿と新羅の
接近を食い止めるため中大兄に接触した百済王子・豊璋。
そして大海人が心から愛する額田王の、衝撃的な発言
………
孝徳帝の遺児・有間皇子の悲劇的な最期、
大海人皇子と、絶世の美女・額田王との出会い、
百済の王子・豊璋の愛する祖国を襲った運命……
時代は大きく動き出そうとしている!!