こんなあたしを、ねこそぎうばうようなキス、しつこいくらい残酷な、きもちいい愛撫――きもちくて、堕ちていく――
ローレンスとかけおちして、このまま結婚するつもりだったのに、ココロの奥でずっとずっと欲しがってた、一番求めてた言葉をくれたのは橘社長だった…。橘社長に根こそぎ奪われた、あたしのココロとカラダ。なのに、橘社長に抱かれてはローレンスを思い出す――…。どっちかを選ぶだなんて、あたしにはできなくて……。「それはもう、愛じゃないね」そう言って、本気の深いキスしか知らなかった、あたしに、軽いキスと自由をくれる彼らに出会ってしまって――…。