インドにある「帰らずの森」の探索にやって来た優。この森は一度入ったら二度と出られないといわれ、地元の人間でさえ近づかない魔の森だ。しかしここには、不老不死の妙薬「神酒(ソーマ)」があるという。その神酒を狙って、アーカムを目の敵にしている兵器開発集団「トライデント」も動き出しているらしい。優は遺跡荒らしに来ていて偶然出会った吉乃と共に、帰らずの森に侵入。そこにはトライデントの他に、死体に怨念が住みついた化け物「食人鬼(グール)」が大量にいた。優と吉乃は、トライデントの行動部隊長・暁と組み、怨霊たちと死闘を繰り広げる…(第1話)。●本巻の特徴/上記「帰らずの森」の他、ある一定の振動を与えると莫大なエネルギーを生み出す“水晶の髑髏”を追い、優がエジプトに飛ぶ「水晶の髑髏」、米軍のCOSMOSが優の命と、古代地図・マッパムンディスを狙う「龍脈地図 御神苗抹殺計画」を収録。「龍脈地図」では、これまで謎に包まれていた優の過去が明かされる。●その他の登場人物/染井吉乃(遺跡荒らしである16歳の女の子。アーカムのブラックリストに載っている)、暁巌(あかつき・いわお。トライデントの行動部隊長。「生還者<リターニングマン>」という異名を持ち、どんな過酷な条件下でも生き延びてきた)、御神苗秋葉(幼い頃の優の親代わりを努めていた従兄弟。アーカム本社の秘書兼遺跡統括役)、山菱理恵(16歳にして言語学の教授である天才。優とは幼なじみ)、朧(スプリガンの中でも最強の人間で、優の師匠。気功を使う腕利き)、ジャン・ジャックモンド(フランス人のスプリガン。二つの人格を持ち、自分の血を見ると獣人に変わる)、金谷唱(かつてCOSMOSプロジェクトで優と一緒だった男。優の通う高校に転校してきて、彼の命を狙う)