あらすじ荒ぶる魂を持つ女たちの強さと弱さ、そして優しさ。己の限界を感じた時、彼女が選んだ道とは?女子プロレス界きっての強者・火渡抄子。人は彼女を「ファイアボール」と呼ぶ。火渡に憧れ入門し、付き人になった近田だが、仲の良かった同期・与謝野の活躍を前に、自分の限界が頭にかすめる。そんな折、火渡が付き人を替えると言い出した。 近田は自分にどうケジメをつけるのか。女の荒ぶる魂を描いたシリーズの完結篇となる連作短編集。※この電子書籍は2001年8月刊行の文春文庫を底本としています。