長年埋もれていた連城三紀彦のミステリー長篇!ファン待望、必読の一冊。薬指に結婚指輪をはめた左脚の白骨死体が山中で見つかり、石室敬三とその娘は、その脚が失踪した妻のものだと確信する。この事件をきっかけに、日本各地で女性の身体の一部が発見される。伊万里で左腕、支笏湖で頭部、佐渡島で右手……それぞれが別の人間のものだった。犯人は、一体何人の女性を殺し、なんのために遠く離れた場所に一部を残しているのか?壮大な意図が、次第に明らかになっていく超絶ミステリー。※この電子書籍は2016年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。