正しいのは会社のリクツか人情か?新米社労士ヒナコが挑む、本邦初の〈労務ミステリー〉登場。社労士とは――社会保険労務士(国家資格)の略。労働・社会保険問題から年金まで、クライアント企業のお手伝いをする。「退職理由を自己都合から解雇に 変えて!」元社員が怒鳴り込んできた。嫌がらせで異動させられたと言う彼女と会社の主張は平行線、やがて会社の不正が明らかになり……(「五度目の春のヒヨコ」)。 新米社労士の朝倉雛子(26歳、恋人なし)がパワハラ、産休育休、残業代、裁量労働制、労災、解雇、ブラックバイトなどなど、様々な事件で奮闘。読めば心がほっこり、労務問題の勉強にもなる人気シリーズ第1弾!解説・吉田伸子※この電子書籍は2017年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。