あらすじ2015年3月、「線虫が、非常に高い精度でがん患者の尿の匂いを嗅ぎ当てる」という論文が米科学誌に掲載された。九州大学の研究者であった著者は、その後起業し、実用化に向けた研究と普及活動に邁進してきた。たった尿一滴で早期がんが検知されることで、がん治療はどう変わるのか。検査に機械ではなく生物を用いる「生物診断」の可能性は。注目の研究者・経営者が、自身の歩みや、がん検診とがん治療の今後の展望を伝える。