……もし俺がアルファでなかったとしても、お前は俺に惹かれたか?旅先で発情にみまわれた泉生は、運命の番であるサイード王子に救われる。しかしサイードはアルファの自覚がない上にEDで…!?勤めていた会社が倒産したのを機に一人アラブの国を訪れた泉生。しかし、観光中にこれまで感じたことのない重いヒートに見舞われる。まわりのアルファが欲情し身の危険を感じる中、泉生に手を差し伸べてくれたのは、この国を統べる王子・サイードだった。左右対象の美しい顔立ちに、澄んだ鳶色の瞳。低く滑らかな声は、耳元を掠めただけで体の奥が熱く疼く。――この人が俺の運命のつがい。ひと目でそう悟った泉生だが、彼はアルファなのにフェロモンの匂いがわからず、おまけにEDで…!?紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされたSSを収録した特別版!