伝説の「肉じゃが」「わが道をゆくワンタン」「黒豆」……没後5年を経た今も愛され、つくり続けられるのはなぜか。戦後を代表する料理研究家・小林カツ代。「家庭料理のカリスマ」と称された天性の舌は、どのように培われたのか。レシピ付き傑作評伝。解説・山本益博「小林カツ代という人は天才でした。紀元前、紀元後ではありませんが、カツ代前、カツ代後という言葉があってもおかしくない」(本文より)。【目次より】第一章 料理の鉄人第二章 小林カツ代の家庭料理とは何か?第三章 大阪大空襲第四章 カツ代を育てたミナミの味第五章 料理研究科・小林カツ代誕生第六章 母として、女としての葛藤第七章 天命