あらすじ身体を壊し、無頼の生活に見切りをつけ、勤め人となった「坊や哲」。そんな哲の前に“あの男”が姿を現し、ふたたび激闘の渦の中へ!戦後も安定期に入った。私こと「坊や哲」は唐辛子中毒で身体を壊し麻雀から足を洗って勤め人となった。ある日、会社の仔分がおそろしく派手な毛皮の半オーバーに鍔の広いテンガロンハットをかぶった一人の男を連れてきた。ドサ健だった。そして私は、再び麻雀の世界に身を投じることになった。傑作ピカレスクロマン、感動の完結篇!解説・柳美里