あらすじ松の廊下の刃傷沙汰を題材に山村座が真っ先に芝居を掛ける。しかし、千秋楽まであと少しのところで幕府から上演を止めさせられ、作者の伊勢貞九郎は、日本橋川で土左衛門となって発見される。奉行所は上演取り止めを苦にした自殺とするが、貞九郎と面識のあった宝井其角はどうも納得がいかない……。俳諧師・其角の視点から描く忠臣蔵異聞第三弾。