あらすじまどかを僕のそばに置いておくためなら、僕はなんだってするし老舗質屋『藤屋』の若旦那・怜一。兄弟同然に育ってきた大番頭のまどかをずっと好きでいるけれど、彼はどうも離れようとしているようで……?「ずっと傍にいる」――事故で両親を亡くし、葉山怜一は老舗質屋『藤屋』を継ぐことに。若旦那としての立場から、悲しみに溺れることもできない怜一に寄り添ってくれたのは、兄弟同然に育ってきた番頭の折原まどかだった。血の繋がりは関係ない、家族以上に大切な人。まどかはどこへも行かないと信じ、日に日に育っていく彼への想いを温めていた怜一だったが、いずれ自分を置いて出ていくつもりだと知り……。