武家の正しい有り様を何より重んじる目付が、大身の旗本を叱責!自らの無実を訴えるため、敢えて見ず知らずの他家に救いを求める「駆け込み」。その正義と矜持を守るため、公正を旨とする目付が行く。旗本家どうしの揉め事に、武家の有り様を何より重んじる目付・小原孫九郎が現場に。七千石の大身旗本家の家臣が同僚と刃傷の末、四百石の旗本家に駆け込み、返せ返さぬと騒いでいたのだ。無実を訴えるため他家に救いを求める「駆け込み」だったが、駆け込んだ武士はその原因を語らず、両家の思惑も絡み、決着がつきそうにない。目付公平を胸に、小原は難題を解決できるか!?