『肥後政談』の写本騒動、「葵の御紋」瓦への冒瀆、幕府に危機が迫る?馬が逃げ、まず追う目付と、中奥への報告が先の目付。目付筆頭の十左衛門は言う、「おのれが最善に突き進め、後は儂が必ず戦う!」と。『肥後政談』なる文書が大名家の間で取り沙汰され、老中部屋でも話題になる。上方からの諮問に、巷に出回るらしい写本を求め目付方が動いていると、今度はあちこちの寺で葵の御紋の入った飾り瓦が割られる事件が起こる。二つの事件にきな臭さを感じた目付筆頭・ 妹尾十左衛門は配下の者を使いつつ、内密に調べを進めるのだった。はたして、事件は幕府に弓引く者たちが?目付筆頭の家禄は千石、大人気シリーズ第9弾!