敏腕新聞記者と愛嬌たっぷりの“相棒”が、幕末から明治にまたがる謎を追う!『明治乙女物語』で松本清張賞を受賞した著者の受賞第一作明治維新前夜――。妻、幼子とともに馬車に乗っていた一人の英国商人が、横浜で三人の侍に斬殺される事件が起きた。三人は「攘夷なり!」と叫ぶや逃走し、その行方は杳として知れなかった。17年後、銀座で一人の馭者が、何者かに狙撃され死亡した。彼はこときれる前、「青い眼の幼子……」とのみ言葉を発したという。その意味するところは何か?開化日報記者の片桐は14歳の探訪員見習い“直太郎”とともに、幕末から明治にまたがる謎を追う。やがて明らかとなる驚くべき事実とは!?松本清張賞受賞第一作の本格歴史ミステリー