江戸を震撼させる凶賊「因幡小僧」の正体とは?若き新参侍の成長を、江戸情緒とともに描く、新シリーズ第二弾!火付盗賊改方の伊刈運四郎たち「しノ字組」は、白兎の面を被る極悪非道の凶賊「因幡小僧」を追うが、杳として尻尾が掴めない。火盗改をせせら笑うかのように、次々と大店が襲われる。仲間内に内通者がいるのか!?一方、内勤の同心・野々村が質草に流した妖刀・村正が辻斬りに使われたことが判明。買い手を探る運四郎をなぜか白兎の凶刃が襲う。運四郎は悩む。凶賊と闘うのは手柄を上げたいからか、しノ字組の仲間に認められたいのか、己の矜持か?人は斬りたくない。しかし、ここは生死もままならぬ修羅場。運四郎は、生きるために刀を抜く。絡み合う事件の背後に蠢く巨悪を討て!