『怖い絵』シリーズ著者の絵画エッセイ2017年に兵庫と東京で開かれ、記録的な来場者数となった「怖い絵展」。その特別監修者を務めた中野京子さんの『怖い絵』シリーズに並ぶ人気作が『名画の謎』シリーズです。シリーズ3作目となる「陰謀の歴史篇」では、フェルメール、ラファエロ、ゴヤ、ブリューゲルといった時代を代表する画家たちが残した名画の数々を読み解きます。そこには、権力へと強欲な手を伸ばし、運命に翻弄され、恋に身を焦がす人々の営みがときに鮮やかに、ときに冷酷に描かれています。中野節は、今作でも健在。画家を魅力し、世間を騒がせた人間たちのドラマに迫ります。文庫版の解説は、宮部みゆきさん。中野さんの著作の大ファンだという宮部さんが、熱い思いを綴ってくださいました。絵の中で語られている物語を知れば、絵画鑑賞は何倍も楽しくなる。そして、絵を見れば、歴史はもっともっと面白くなる!