事件を解決するのは、「特殊な専門性」を持つ七人の素人探偵たち!「推定脅威」で松本清張賞を受賞した著者が放つ“新感覚・本格ミステリー”。現代における「謎」は複雑すぎて、天才探偵が、たった一人で解決できる時代ではない!理系作家が新たに提案するのは、「特殊な専門性」を持つ七人の素人探偵たちが、「理不尽すぎる謎」を解き明かす「新感覚の本格ミステリー」だ!ミステリー作家の高沢のりおの周囲には、「謎」に満ちた事件が起きる。小説家高沢は、自宅で何者かに殴られ、血を流して仰向けに倒れていた。相談があるといって呼び出されていたデザイナーの倉崎や、ワイン評論家の鷺宮、編集者の小野寺らが、「美人の罠に陥った」小説家殴打事件の謎を解く。ほかにも、映像作家が仕組んだ五桁の暗号。警察官僚が挑む「消えた熱帯魚」の秘密。酒に弱い美女を感涙させるスペシャルなワインセレクト法。バラを愛する大御所作家に怒られた編集者のピンチ脱出法など。キャラクターの魅力もさることながら、それぞれの短篇には、知れば必ず人に話したくなる「うんちく」が満載。日常に潜んだ、理不尽な謎を解き明かすミステリー短篇を六篇収録。『大相撲殺人事件』の小森健太朗氏も推薦!「登場する作家・高沢のりおって、俺だよね!? この名探偵ものへの大胆な挑戦状を受けて立つ!」