あらすじ「じいちゃんなんて、早う死んだらよか」。ぼやく祖父の願いをかなえようと、孫の健斗はある計画を思いつく。自らの肉体を筋トレで鍛え上げ、転職のために面接に臨む日々。人生を再構築していく中で、健斗は祖父との共生を通して次第に変化していく――。瑞々しさと可笑しみ漂う筆致で、青年の稚気と老人の狡猾さを描ききった、羽田圭介の代表作。新しい家族小説の誕生を告げた第153回芥川賞受賞作が待望の文庫化!