直木賞作家・門井慶喜のデビュー作「キッドナッパーズが電子版で登場!オール讀物推理小説新人賞を受賞した、逆転また逆転の誘拐ミステリー。「大声をだすな」宅配便を装って侵入してきた男は、健次郎の腹にナイフを突きつけてきた。平凡な日常に突如押し入ってきた犯罪者は声が甲高く、背が低く、野球帽をかぶった……小学生と見まがわんばかりの中学生!?少年は「これは誘拐だ」と断じた。だが被害者は健次郎ではなく犯人であるはずの少年自身だという。摩訶不思議な誘拐事件は二転三転し、ラストで意外な結末が待っていた!宮沢賢治の父・政次郎を描いた『銀河鉄道の父』で直木賞を受賞した門井慶喜さんのデビュー作。2003年のオール讀物推理小説新人賞受賞作です。[オール讀物推理小説新人賞「選評」から]「これこそ逆転に次ぐ逆転の連続で、着地がどうなるのかまったく予想できなかった。」(高橋克彦委員)「何とか読者を面白がらせ、驚かせようとする創意工夫が、今回の作品に結実した」(宮部みゆき委員)