法で裁けぬ悪を誅して首を晒す「闇奉行」に、いま江戸中が大喝采!人々の熱狂の陰で進行する闇の力による恐るべき企み。寺社奉行から特命影御用!折しも最愛の妻が襲われ居眠り同心に闇からの誘い。闇奉行の真の目的は?「この世には、罪を犯しながらも裁きを免れて、大手を振って生きておる連中がおる。そうした悪党に天罰を下すのだ」闇奉行と名乗る者の手で、罪を免れた悪党たちの打ち首が辻々に晒されつづける。北町奉行所の元筆頭同心・蔵間源之助は、今は居眠り番と揶揄される閑職だが、闇奉行を喝采する江戸中の熱狂に、恐るべき危うさを感知しはじめていた……。シリーズ第19弾