苦節十年、リック魂の咆哮をあげる!!
セント・アンドリュースのロートルキャディ達は、
8番ホールから12番ホールを悪魔の棲む岬と呼ぶ。
予測不可能な風が絶えず舞うこの岬で、
沖田は8番ホールをトリプルボギーとした後に、9番ホールでチップインバーディを取る。
生まれた時から身についているパフォーマンス性の強さを見せるが、
不安定なゴルフは続き、首位リックとの差は7打差まで開く。
首位を走るリックは、運命という無責任な言葉を嫌ってきた男だった。
女神の悪戯も悪魔のせせら笑いにも心を揺るがす事はなく、
積み重ねてきた自分のゴルフに忠実な男だった。
しかし、フェスキュー草が茂るラフからの一打から新たな試練がリックにのしかかる!!