◆パナソニック女性役員の手記◆日本の会社で働く全ての女性に贈る働くこと、愛すること、継続すること。かつて松下電器にはソニーに匹敵する自由なる研究所があった。1986年に入社した私は、その音響研究所に配属され栄光のブランド「テクニクス」の様々な発展形の技術・商品を開発する。人には大切な「音の記憶」がある。その感情を技術が喚起する。そんな商品をめざし、うちこんだ青春の日々は、8年目でプロジェクト解散、配置転換で雲散霧消したかに見えた。失意の中で始めたジャズ・ピアノで世界的な評価を受ける。「君はパナソニックのトップにはなれないが、プロとしては成功する」そうアメリカのプロデューサーに言われ、心は揺れるが……。【目次】■序章 音の記憶■第一章 全ての生き物にはリズムがある■第二章 就職まで■第三章 自由なる研究所■第四章 汐留の輝ける青春■第五章 失意のプロジェクト解散■第六章 オール・ユー・ニード・イズ・ジャズ■第七章 二足のわらじ■第八章 愛こそ全て It's All About Love■第九章 松下幸之助が教えてくれたこと■第十章 テクニクス復活プロジェクトに懸ける■第十一章 ベルリンでの復活宣言■第十二章 幻のターンテーブルSL-1200■第十三章 女性が欲しくなる「オーディオ」で未来を拓く■第十四章 若い人へのレッスン