ありふれた常識とありがちな直感を疑え!哲学・論理学の問題を使って、徹底的にロジカルセンスを鍛える最強のテキスト!【問題】コーヒーを飲むことが健康にいいかどうか、ある町で調査が行なわれた。1日1杯以上コーヒーを飲むグループと、コーヒーを飲まないグループとを10年間調べた結果、コーヒーを飲むグループのほうが飲まないグループよりも約2倍の割合で癌になる率が高いことが判明した。にもかかわらず、調査班は、この調査に基づいて、「コーヒーは癌を防ぎ、癌になる率を約半分に減らす」と結論したのである。そしてそれは学界で正しい推論だと認められた。どうしてだろうか?(【シンプソンのパラドクス】より)※『論理パラドクス 論証力を磨く99問』(2002年・二見書房刊)改訂文庫版。