あらすじ清酒を造ったのはあの山中鹿之助の息子だった!尼子一族を支えた猛将の息子は、仕官の誘いを断って商人の道を歩む。日本を代表する鴻池財閥の始祖が清酒の醸造に成功するまで。山陰尼子家の忠臣山中鹿介の息子でありながら、叔父に育てられた新六は、父を知らず尼崎で成長する。父の死後、武士を捨て、幼馴染のはなとともに商人として生きる道を選ぶ。とある出来事から新六改め新右衛門は新たに酒造りを始めるが……。豪商鴻池の祖となる男の波乱万丈の生涯を描く傑作歴史長篇小説。解説・島内景二(国文学者)