これは、少女という生物〈クリーチャー〉についての物語中世ドイツ、近未来のシンガポール、そして現代日本。3つの世界を行き来する少女の正体とは? 桜庭一樹の初期傑作長篇1627年、魔女狩りの嵐が吹き荒れるドイツ・レンスで10歳の少女マリーは、〈アンチ・キリスト〉と遭遇する。2022年、近未来のシンガポールで、青年のディッキーは、かつて絶滅したはずの〈少女〉という生物(クリーチャー)と出会う。そして、2007年、鹿児島。私は、青い空の下にいた――。三つの空を見た、ある少女にまつわる物語。解説・佐々木敦