これで邪魔は入らないよ、美亜先生――女子校出身で男性への免疫ゼロな羽音美亜。よりによって男子校で教育実習となってしまったが、名門の生徒は品行方正で親切。ホッとしたのも束の間、不穏な視線を感じるようになる。見詰めてくるのはミステリアスな美貌の天音榊だった。彼は甘い声で「先生は媚びて男を誘ってる」と囁き、ずっと貴女だけを見てたと告白する。更に、この学校に実習に来るよう調整するのは大変だった、とも。まさかだいぶ前から狙われていたのかと狼狽えながらも、榊の指に、言葉に翻弄され快感に溺れる美亜。イイコにしてたら気持ちよくしてあげるという榊に汚されているのか愛されているのか、榊の本意と美亜の選択は――。