柳河立花藩十万石の姫ながら免許皆伝の女傑、藩のため花火屋開業!幕府天領の「硝石」を巡って、幕閣中枢に奇々怪々な動き。将軍の影目付・柳生俊平は幕政の歪みを正すべく、自らの首をかけて闘う!将軍家剣術指南役・柳生家一万石の第六代藩主俊平は、将軍吉宗から直々に「影目付」を命じられた。幕政から生じた歪みを正す役目である。折しも両国の川開きの夜、俊平は、柳河藩十万石の姫ながらタイ捨流免許皆伝の女傑と出会った。姫は藩財政立て直しのため柳河伝統の「花火」を製造しようとしていた。だが花火に不可欠な「硝石」を巡って幕閣中枢に奇々怪々な動きが……。