ごめんなさい、ジュチ様……僕も、ジュチ様の伴侶になりたかったです……古き言い伝えによって出逢った、もふもふ同士の献身愛!白鹿族の末裔・湖白は、皇子でありながら一族の証である角を煎じた鹿茸を異母兄に献上し、居場所を得る日々。ある日、狼族との和睦材料として妹の花琳を贈ると聞いた湖白は、自ら身代わりを申し出る。狼族の王(ハーン)ジュチは愛妾すら持たない端整な男で、後ろ暗い事情を抱える湖白にも辛く当たることはなかった。しかし彼には狼族としてあるべき耳と尻尾が現れないという重大な問題が。それはジュチの曰くつきの生まれのためか、それとも未来の伴侶に未だ出逢っていないためか……。古き言い伝えによって出逢った二人の異種間恋愛!紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされたSSを完全収録で登場!