十年の歳月をかけて取材執筆、ハルバースタム最後の作品1950年、北朝鮮軍の南進により勃発した朝鮮戦争。反共の名の下に、参戦を決定したアメリカだったが、それは過酷極まりない戦争への突入だった。スターリン、金日成、トルーマン、マッカーサー、毛沢東―時の指導者たちが抱いた野望と誤算、彼らに翻弄され凍土に消えた兵士たちの血の肉声…その全てから、あの戦争の全貌に迫る。【目次】第1部 雲山の警告第2部 暗い日々―北朝鮮人民軍が南進第3部 ワシントン、参戦へ第4部 欧州優先か、アジア優先か第5部 詰めの一手になるか―北朝鮮軍、釜山へ第6部 マッカーサーが流れをかえる―仁川上陸第7部 三十八度線の北へ