あらすじ東郷征次郎(とうごうせいじろう)は、一橋慶喜の密命を受け、浦賀・下田へ隠密見廻りに旅立った。供は耳目(じもく)の千安(せんやす)と女忍の照(てる)。途中、征次郎一行は盗賊集団捕縛(ほばく)に協力するが、数名を取り逃がす。浦賀に着いた征次郎たちは、そこで密貿易の利権がらみで暗闘する悪徳商人に立ち向かう。やがて密貿易品が鉄砲とわかり、買い主に意外な藩の人物が浮かぶ。好評の一橋慶喜隠密帳第2弾。