小学6年生の娘がクモ膜下で死んだ。道草をすることも許さず、ただ厳しく教育をしたツケがこれだった。娘の死に際にも、仕事で立ち会えなかったディ-ラ-の父親は、その日の朝方、もうひとりの企業戦士と出会う(第1話)。▼3年間の浪人生活の末、やっと有名私立大学に入学した京太は、伝言ダイヤルに毎月数10万円もかけている。顔を知らない仲間に対してだけ、異常に陽気になれるのだった。そして、伝言ダイヤルの仲間たちと覆面パ-ティ-を開いた後で、彼はひとりの見知らぬ女に声をかける(第3話)。▼前野とみわは会社の同僚だ。以前はよくデ-トもしたし、みわの父親と前野は挨拶もすませていた。だが、みわはもう、彼と会わない決心をしている。だが、前野が関西へ転勤することになり…(第4話)。