あらすじ『東海道四谷怪談』を書き、歌舞伎狂言作者として最も著名な鶴屋南北。人一倍好奇心の強い南北は十四歳にして、男と女の妖しいからみ姿を赤裸々に描写することができた。以後、「あそびを養分にしてこそ、芸や作風に艶が出る」を信条に、色どりの魔術師たちに翻弄されながら、数々の傑作を生み出していく。あやかしの世界で客を魅了した男の奇抜な人生を描いた野心作。