あらすじ紅蓮の焔が町を焼き尽くす――真っ平御免なはずの厄災を、大工の幸太は渇望していた。火事さえ起きれば、普請の仕事が増えると。そんな幸太に、男が親しげに近づいてきた。「じゃあ、起こしたらどうです?」物騒なことを言う男に嵌められ、幸太は付け火の罪を着せられてしまった――。正義の同心・柚木源九郎は、幸太の疑いを晴らし、陰にいる首謀者を暴けるか!?