祝福屋に、若い女から仕事の依頼がくる。その内容は「私の存在を祝福して欲しい」というもの。突拍子もない依頼に困り果てる団員たちだったが、団長の祝福屋福助は、どこかへ駆け出していく。戻ってきた福助が胸に抱いていたのは、ずぶ濡れの小犬。祝福のプロの名にかけて、福助が考え付いた祝福法とは…(第1話)。▼老舗デパート・高越屋が倒産した。祝福屋の働きで閉店セールは大盛況に終わるが、高越屋の社員はもうひとつ仕事を依頼してきた。それは、高越屋のオーナー・堤田を祝福してほしいというもの。どんなに金があっても幸せになれないという堤田に、「自分で自分を喜ばすことはできない」と告げる福助。はたして堤田を祝福する方法とは…(第2話)。