材木石奉行の一人娘は、父の冤罪を晴らさんと、公事師らと立ち上がる。「達磨を若年寄様に届けよ」牢内の父から極秘の伝言。濡れ衣を晴らす鍵なのか!江戸の石工職人たちから、奉行赦免の声が湧き上がる。材木石奉行瀬能一之進の一人娘・綾音は、伝馬町の牢に送られる父の駕籠にすがりつき、なんとしても濡れ衣を晴らすと叫んでいた。折しも通りかかった公事宿で筆耕の仕事をしている若き侍矢野数馬は、綾音を公事宿に連れて行った。濡れ衣で切腹させられた義父の無念と奉行が重なったからだ。はたして公事師たちの手助けで奉行の濡れ衣は晴らせるのか!