あらすじいまは船頭となった南町奉行所の元定町廻り同心、沢村伝次郎。女房千草の店の常連で気心の知れた畳職人の為七が何者かに殺された。悲痛な思いで町方の探索を手伝っていたところ、ある日、二人の侍に突然襲われる。下手人探しの一方、敵討ちの助を頼まれて悩んだ末、お人好しの伝次郎が下した決断は、はたして……。江戸の風情と人の情が心に響くシリーズ第十九弾。