あらすじ東京・恵比寿駅近くの1DKの部屋。探偵・竹花の事務所はここにある。ベッドの周りは本棚で、調度品と呼べるのは以前チュニジアで買ったトカゲの剥製が二体だけ。――依頼人はさまざまだ。恩師を捜せという台湾の老夫婦、元密漁船長の捜索を依頼する日系ロシア人弁護士、家出娘の行方を求めるやくざ組長。そして竹花は、事件の闇に呑み込まれていく。