子供を宝物のように大切に思い、2人の子供達もおかあさんが大好きだった。だが、成長するにつれ自分に甘えることを嫌いはじめ、仕事が忙しい夫も真剣に話を聞いてくれなくなる。自分だけが感じる取り残されたような疎外感。そんなある日、息子が煙草を吸っていると学校から電話がある…(第1話)。▼銀行に勤める父に伴って5回目の転校をするシン。初めて飼った犬のぺスともお別れだ。いなくなった人のことなど級友も犬もすぐに忘れてしまう…と姉はいうが、別れたくない大切な人が姉にもいた(第2話)。▼和子と結婚し幸せな家庭を築きながら、初恋の人に思いを絶ち切れない洋介。その相手は、和子の姉・初子であった。そんな時初子の夫・信二が、他の女と駈け落ちしたと聞いて洋介は動揺する。義母の法事で和子たちの実家を訪れた洋介は、かつて彼が初子へ宛てた手紙を見つける。それは、開封されてないまま、初子の母が隠していたものだった。そして二人は、人生に”もしも”はないのだと悟る(第18話)。