全巻(1-5巻 完結)

よるくも 3

作者:
4.7
3
630
貧しいが、明るい働き者の娘だった、キヨコ。キヨコは母をささえ、美味い飯屋を切り盛りしていた。最下層の出身で“命使い捨て”の殺し屋、小辰。キヨコは、縁あって小辰の朝晩の飯の面倒をみることになった。 夢中になってキヨコの作った飯を食う小辰。 読み書き算術を知らず、空腹になれば気絶するまでキヨコの飯を待ち続ける小辰。 そんな幸せな日々は、突然に終わる。小辰を殺し屋として育てた男、中田がキヨコの母を殺し、キヨコを自分と小辰の「家族」とするためにさらったのだ。それを中田から知らされたキヨコは二人のもとを逃げ出す。キヨコを捜しさまよう小辰。しかしキヨコは、小辰の手がもっとも届かない“ある場所”へと連れ去られていた―――
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あらすじ

貧しいが、明るい働き者の娘だった、キヨコ。キヨコは母をささえ、美味い飯屋を切り盛りしていた。最下層の出身で“命使い捨て”の殺し屋、小辰。キヨコは、縁あって小辰の朝晩の飯の面倒をみることになった。 夢中になってキヨコの作った飯を食う小辰。 読み書き算術を知らず、空腹になれば気絶するまでキヨコの飯を待ち続ける小辰。 そんな幸せな日々は、突然に終わる。小辰を殺し屋として育てた男、中田がキヨコの母を殺し、キヨコを自分と小辰の「家族」とするためにさらったのだ。それを中田から知らされたキヨコは二人のもとを逃げ出す。キヨコを捜しさまよう小辰。しかしキヨコは、小辰の手がもっとも届かない“ある場所”へと連れ去られていた―――

よるくものレビュー

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    ginにゃん
    5.0

    深い

    『生きる』ということを考えさせられる良い作品だった。今の平和を噛み締めつつ、今尚他国でもありうる場所があるのだと、今が一番幸せなのだと思えた。
    ここまで死を間近にすることはない、しかしそれはいつでも起こりうることなのだと、私は思う。
    2018/05/16

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