あらすじ京都・西陣。「釘ぬき地蔵」の賽銭箱の上で、血まみれの五寸釘が見つかった! その釘を奉納したのは、綴れ錦の老舗の五代目・月乙正次郎(つきおとしょうじろう)。なぜか、彼の行方もわからない……? ――事件だ。赤かぶ検事・柊茂はそう直感した。はたして、正次郎の絞殺死体が発見された! 五寸釘の謎と月乙一族の確執。赤かぶの推理が冴える長編に、オリジナル短編を併録!