あらすじ少年たちの葛藤と成長を描く、文庫書き下ろしのエンターテインメント時代小説シリーズ第3弾。「圭寿(よしひさ)、死ね」。江戸の大名屋敷に暮らす田鶴藩の後嗣(こうし)に、闇から男が襲いかかった。同じころ、伊月(いつき)は、藩邸の不穏な動きを探らせていた石崎文吾(ぶんご)の無残な死体を前にしていた。そして燦(さん)は、江戸で「神波(かんば)の一族」を知る人物に出会う。彼らにいったい何が起ころうとしているのか――。静寂を切り裂き、忍び寄る魔の手。大きく物語が動き出す!