レッドブル・エアレース アジア人唯一のパイロット、室屋義秀。初の自叙伝が完成。大空を自由に飛びたい。原動力は「想い」だけだ。多額の借金、自暴自棄、辿り着いた地「福島」で被災。操縦技術世界一を目指し、幾多のドン底から這い上がった男。夢を夢で諦めなかったある飛行機野郎の波乱万丈ストーリー。【室屋義秀がフライトした航空写真など、美しいカラーグラビアも多数掲載! 】室屋義秀の歩みは、決して順風なものではなかった。資金も実績もなく、スタートはたった一人から。機体購入は全額借入れでまかない、スポンサー回りの生活が続いた。やがて資金が枯渇し、練習する燃料費も出ないほどに追い込まれることに。実績もないため、国内でのエアショーのオファーもほぼゼロ。窮地に陥り、出した答えが、無償でエアショーを行うという作戦だった。なんとか燃料代を確保し、フォミュラーカーの会場でフライトを披露したのが2002年。そうして実績を作り出したことが功を奏し、徐々にエアショーのオファーが増えていく…。地道な努力が功を奏し、2008年、アジア人初のレッドブル・エアレース・パイロットに抜擢。翌年2009年には6位入賞。2013年には、ついに世界曲技飛行選手権フリースタイルで6位入賞。さらに、2014年には、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップで初の表彰台を獲得した。名実ともに室屋義秀が、世界のトップパイロットとして認められるまでの日々を綴った迫真のドキュメント。