「はぁ……あああ……っ」いつからだろう……妻の裸体を前にして、殆ど反応しなくなってしまったのは。結婚生活が始まり、はや十年。順風満帆な日々を過ごしていたはずだったが、それだけが大きな悩みだった。もちろん、妻に対して愛情が薄れてしまったわけではない。それなのに、いざという場面で全く機能しないのだ。いったい何故……その原因は、いくら考えても思い浮かばなかった。「あぁぁっ……もうっ!!」「――おい、どうした? 急に変な声出してw 悪目立ちしてんぞ、直太朗w」「ぅおっ!? な、なんだ……司か」突如背後から声をかけられ、素っ頓狂な声を上げてしまった。振り返ると学生時代からの旧友《道邦司》が、こちらを心配そうに覗き込んでいた。「んだよ、そんなに驚くなってw しょっちゅう顔を合わせてるんだからよぉw」「いや……まぁ、そうなんだけどさ……」「にしても……何か思い悩んでいるのか? 俺で良ければ相談に乗るぜw」もしかすると、こちらの悩みを解決する秘策を知っているかもしれない……藁にも縋る思いで、僕は司に事情を打ち明けるのだった――。これが僕と妻にとって、破滅の道への始まりになるとも知らずに――。※注意この書籍は、文中に現れる選択肢をタップごとにストーリーが変化する「アドベンチャーゲームブック」を含んでいます。選択肢をタップせずにページをめくると表示される警告文を無視して進みますと、現在、読んでいるストーリーの文脈とは、関係ない文章が表示されますので、ご注意下さい。(C)UNREAL PUBLISHING/アパタイト乱れる妻の前で、ボクは無様にイキ果てる ~ボクの妻、レンタルします!~