「そんなに分かりやすく説明しないでくれ!!」とサヤ取りのプロたちが嘆いたロングセラー増補版としてリニューアル 本書『サヤ取り入門』の初版が刊行されてから6年半、その間に日本の商品先物市場には大きな変化がありました。 例えば、Non-GMO大豆のようにサヤ取りに適した銘柄が新しく上場された反面、小豆のように出来高を大きく減らし、サヤ取りの難しくなった銘柄が出てきています。取引所そのものの再編も進み、当時7カ所あった商品取引所は、合併などで4カ所に減りました。また常時接続の高速インターネットは、もはや当たり前のものとなり、ネットトレードの環境は格段に進歩しています。 こうした変化は、当然ながら、サヤ取りをめぐる環境にも影響をもたらしました。しかも、投資家セミナーを重ねていくなかで本書に補足したい情報も増えています。また、おかげさまで本書の増刷の話をいただきました。そこで、この機会に本書の全面改訂を行うことにしたのです。 改訂のポイントは大きく5つあります。情報の更新。売買例に初版以降のケースを追加。重要ポイントをコラムにして各所に配置。初版読者からお寄せいただいた質問のうち、サヤ取りを学ぶ上で役立ちそうなものをQ&A形式に編集。効果的な練習指針の提示。