【心が、恋しい人を呼ぶ。】凶悪な「左腕」の謎を解くため、旅に出る魏無羨(ウェイ・ウーシエン)と藍忘機(ラン・ワンジー)。まだ正体を隠そうとする魏無羨だったが、藍忘機にはとっくに彼だと見抜かれていた。 昔と違い、今の藍忘機はいたずらにも動じず、お喋りな魏無羨の話に耳を傾け、時には酒に付き合おうとまでしてくれる。その変貌ぶりに驚きながらも、魏無羨は彼といるのが楽しくて心地よく感じていた。やがて辿り着いた義城で、ある男に襲われ「砕けた魂の復元」を頼まれる。傷ついた魂は、一人の男を巡る愛憎の結末だった。悲劇に幕を引こうとする魏無羨を守る藍忘機だが――。※本作品には挿絵はございません